ニワトリと聞くと、卵を産むための家畜というイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、実際に育ててみると、想像以上に人懐こく、ペットとしても魅力的な動物だとわかりました。
私は2026年4月から、ごとうもみじ11羽、ごとうさくら11羽の合計22羽を飼育しています。

生後1日のヒヨコから育て、現在は屋外の鶏小屋で暮らしています。
人間の後ろをついて歩いたり、膝の上でくつろいだり、雑草を持っていくだけで一斉に集まってきたり。
飼育を始める前には知らなかった、ニワトリのかわいらしい一面をたくさん見ることができました。
この記事では、実際に22羽を育てて感じたペットとしての魅力と、飼育前に知っておきたい注意点を紹介します。
ニワトリは人間になつく?実際に育てて驚いたこと
私がニワトリを飼い始めて最も驚いたのが、人懐こさです。
ニワトリは人間に対して警戒心が強い動物なのかと思っていましたが、私が育てている22羽はまったく違いました。
生後1日のヒヨコから育てた影響もあるのか、人間をほとんど怖がりません。
人間の後ろをついて歩いてくる
鶏小屋に入って歩いていると、ニワトリたちが後ろをついてきます。
こちらが移動すると、鶏たちも一緒に移動します。
22羽が一斉に寄ってくる様子は、見ていてとてもかわいらしいものです。
ニワトリという動物に、こんなにも人間との距離が近い一面があるとは思っていませんでした。
膝や肩に乗ってくつろぐ
ニワトリたちは、人間の膝や肩に乗ってくることもあります。
膝の上でそのままくつろいでいる姿を見ると、まるで猫のようだと感じることがあります。
自分から体をすり寄せてくることもあります。
もちろん、すべてのニワトリが同じように人間に慣れるとは限りません。
品種や個体の性格、育て方によっても違いがあると思います。
それでも、ニワトリが人間と親しい関係を築ける動物であることを、実際の飼育を通して感じています。
雑草をあげるだけで驚くほど喜ぶ
飼育していて特に楽しいのが、雑草を与える時間です。
私は鶏小屋に行くたびに、周囲に生えている雑草を刈り取って与えています。
すると、22羽が一斉に集まってきます。
普段から配合飼料を与えていますが、それ以上に雑草を喜んで食べているように感じます。
高価なおやつを用意しなくても、身近な植物を与えるだけでこれほど喜んでくれることに驚きました。
雨上がりに地面から出てくるミミズにも夢中になります。
こうした行動を見ると、ニワトリにとって地面をつついたり、食べ物を探したりすることが大切なのだと感じます。
ただし、雑草には有毒な植物もあるため、種類や農薬の有無を確認してから与える必要があります。
鶏小屋に到着すると22羽全員が迎えに来る
私が鶏小屋に到着すると、22羽全員がドアの前へ集まってきます。
まるで歓迎してくれているようです。
おそらく、私の顔を覚えているのではないかと思っています。
ただし、餌をもらえる時間や人間の動きを覚えて反応している可能性もあるため、顔を識別しているかどうかはわかりません。
それでも、鶏小屋に行くたびに一斉に寄ってきてくれることは、飼育する楽しみの一つです。
22羽には名前をつけていない
現在、22羽にはそれぞれ名前をつけていません。
同じ品種の鶏は見た目が似ているため、私自身が一羽一羽を完全に見分けられないからです。
ただ、もし1羽や2羽を家庭で育てるのであれば、見た目や性格の違いを覚えられるかもしれません。
名前をつけて接することで、より身近なペットとして暮らせるのではないかと思っています。
ペットとして飼うならメスがおすすめ
私が家庭でニワトリを飼う場合におすすめしたいのは、メスです。
理由は鳴き声です。
オスは朝などに大きな声で鳴くため、住宅地では近隣トラブルの原因になる可能性があります。
一方、メスはオスのような大きな時を告げる鳴き声を出しません。
ただし、メスも鳴きます。
私が飼育しているメスたちも、朝の産卵時間帯にはよく鳴いています。
決して無音で飼育できるわけではありません。
オスの飼育が悪いということではなく、住宅地では鳴き声の問題を考えると、メスの方が飼いやすいと感じています。
ごとうもみじは特に人懐こかった
私は現在、ごとうもみじとごとうさくらを11羽ずつ育てています。
どちらも人間に慣れていますが、私の飼育している個体では、ごとうもみじの方が人懐こい傾向がありました。
特に抱っこがしやすいと感じています。
また、以前、鶏小屋のネットが破れてニワトリが脱走したことがありました。
そのときも、ごとうもみじの方が比較的捕まえやすい印象でした。
こうした経験から、私自身はペットとして飼うならごとうもみじを選びたいと思っています。
ただし、これは私が飼育している個体での感想であり、品種全体の性格を断定するものではありません。
室内で飼う場合の注意点
ニワトリは室内でも飼育できますが、犬や猫とは違った苦労があります。
特に気をつけたいのがフンと抜け羽です。
ニワトリは場所を選ばずフンをする
ニワトリは基本的に、室内のさまざまな場所でフンをします。
犬や猫のように決まった場所で排せつすることを期待して飼うのは難しいと思います。
室内で飼育する場合は、床をこまめに掃除し、衛生的な環境を保つ必要があります。
また、人間の生活空間と飼育場所を適切に分けることも重要です。
特にキッチンや食事をする場所には入れないなど、衛生面への配慮が必要になります。
抜け羽が多い
もう一つ注意したいのが、羽です。
ニワトリは思っている以上に羽が抜けることがあります。
室内飼育では、床や周囲に羽が散らばるため、掃除の負担が増えます。
換羽の時期には特に多くの羽が抜ける場合があります。
そのため、室内で飼う場合は、掃除しやすい床材や飼育スペースを用意することが大切だと思います。
屋外で飼う場合は脱走と野生動物に注意
庭に鶏小屋を建てて飼育する場合は、室内とは違った注意点があります。
特に重要なのが、脱走対策と野生動物への対策です。
ニワトリは想像以上に高く飛ぶ
実際に育ててみて驚いたのが、ニワトリは思っていた以上に高く飛ぶことです。
そのため、低い柵だけでは脱走を完全に防げるとは限りません。
私の場合、鶏小屋全体をネットで囲っています。
しかし、一度、周囲の雑草がネットに絡まって破れ、ニワトリが脱走してしまったことがありました。
幸い、全員戻ってきて大きな事故にはなりませんでした。
この経験から、頑丈な設備を作るだけでなく、日々の点検や草刈りも重要だと感じています。
イタチなどの野生動物から守る
屋外飼育では、野生動物への対策も欠かせません。
私の鶏小屋の周辺には、イタチ、アライグマ、キツネ、イノシシなどが生息しています。
特にイタチなどは狭い隙間から侵入することがあり、複数の鶏が被害を受ける危険があります。
そのため、鶏小屋の周囲をネットで囲い、地面の下から侵入されないようにプラスチック製の板を埋めています。
また、電気柵も設置しています。
ペットとして飼う場合でも、鶏の命を守るための設備は必要です。
庭があれば2〜3羽から飼ってみてほしい
私は、環境が許すのであれば、一般の家庭でも2〜3羽のニワトリを飼ってみてほしいと思っています。
広い養鶏場がなくても、飼育できる庭や安全な鶏小屋があれば、家庭で育てられる場合があります。
ただし、鶏小屋の広さ、鳴き声、臭い、毎日の世話、近隣への配慮などは十分に考える必要があります。
また、住宅地や農地など、飼育場所によって確認すべき規制も異なります。
ペットのニワトリでも届け出が必要
意外と知られていないのが、家庭で飼育するニワトリにも家畜伝染病予防法に基づくルールが適用されることです。
農林水産省によると、ニワトリの飼育者は飼育目的や羽数にかかわらず、飼養衛生管理基準を守り、毎年の定期報告を行う必要があります。
ペットとして2〜3羽飼育する場合でも、例外ではありません。
鳥インフルエンザなどの感染症から鶏を守るため、野鳥との接触防止や飼育場所の衛生管理にも気を配る必要があります。
飼育を始める前には、自治体や家畜保健衛生所に必要な手続きを確認することをおすすめします。
ニワトリの命とどう向き合うかは人それぞれ
私は、卵を産まなくなった鶏も最期まで飼育したいと考えています。
しかし、すべての人に同じ考え方を求めているわけではありません。
ニワトリをペットとして育てたい人もいれば、卵を採るために育てたい人、食べるために飼育したい人もいると思います。
例えば、自分でニワトリを育て、命をいただくという経験をしたい人もいるでしょう。
私は、そうした考え方を否定しません。
動物との向き合い方や、命についての価値観は人によって違うと思うからです。
ただ、どのような目的で飼育するにしても、ニワトリが生きている間は、できるだけ苦痛やストレスの少ない環境で暮らせるようにしてほしいと思っています。
そして、命をいただく場合にも、その命に向き合うことが大切だと考えています。
自分で飼育することで卵の見方が変わった
私がニワトリの飼育をすすめたい理由の一つは、卵が生まれるまでの過程を知ってほしいからです。
スーパーでは卵を簡単に購入できます。
しかし、その卵を産んでいるニワトリがどのように暮らしているのかを、普段意識する機会はあまりないかもしれません。
実際にヒヨコから育ててみると、毎日餌を食べ、水を飲み、土を掘り、人間に寄ってくる姿を見ることになります。
そして成長した鶏が、ある日初めて卵を産みます。
私の場合、最初の卵を見つけたのは生後124日目でした。
小さな卵でしたが、それまで育ててきた鶏が産んでくれたものだと思うと、とても感慨深いものでした。
ニワトリは、そこに生きていてくれるだけでも尊い存在です。
それなのに、卵まで産んでくれる。
この感覚がもっと世の中に広がってくれたらと思っています。
まとめ|ニワトリはペットとしても魅力的な動物
22羽のニワトリを育ててみて、私が最も驚いたのは、その人懐こさです。
人間の後ろをついて歩き、膝の上でくつろぎ、雑草をあげるだけで驚くほど喜んでくれます。
鶏小屋に到着すると、一斉にドアの前まで迎えに来てくれることも、日々の楽しみです。
一方で、室内ではフンや抜け羽の掃除、屋外では脱走や外敵への対策など、飼育には責任が伴います。
それでも、安全な飼育環境を用意できるのであれば、2〜3羽からニワトリとの暮らしを始めてみることには価値があると思います。
ニワトリをペットとして育てる人も、卵のために育てる人も、命をいただくために育てる人もいるでしょう。
大切なのは、それぞれの目的に向き合いながら、鶏が生きている間の暮らしにも目を向けることだと思っています。
私自身、これからも22羽の鶏たちが安心して暮らせる環境を整えていきたいと思います。
参考資料
- 農林水産省「飼養衛生管理基準について」
飼養衛生管理基準について:農林水産省 - 農林水産省「鳥インフルエンザについて知りたい方へ」
鳥インフルエンザについて知りたい方へ:農林水産省

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