2026年4月から22羽のニワトリを育てています。
飼育を始めるにあたり、大きな課題になったのが鶏小屋づくりでした。
ニワトリが自由に歩き回れる場所を確保したい一方、イタチやアライグマなどの野生動物から命を守る必要もあります。
私の場合、もともとブルーベリーを栽培していた場所を再利用し、業者に40万円を支払って鶏小屋を整備しました。
実際に使い始めてからは、猛暑への対応や雑草によるネットの破損など、想定していなかった問題も経験しています。
この記事では、鶏小屋の広さや構造、実際の費用、安全対策、約半年間使ってわかったことを紹介します。
鶏小屋の広さは駐車場約4台分

現在、22羽を飼育している鶏小屋の広さは、駐車場約4台分です。
もともとはブルーベリーの木を植え、鳥よけネットを張っていた場所でした。
そのため、新しく土地を整地して骨組みを一から組み立てたわけではありません。
既存の設備を活用し、ニワトリの飼育に適した環境に改造しました。
骨組みは鉄パイプです。
周囲をネットで囲い、その内側でニワトリたちが歩き回れるようにしています。
また、鶏小屋の奥には木材で簡易的な小屋を設け、卵を産むためのスペースも作りました。

雨をしのげるようにトタン屋根も設置しています。
ニワトリが屋外で自由に行動できる場所と、雨を避けたり卵を産んだりできる場所を確保した構造です。
鶏小屋の整備費用は40万円
今回の工事は業者に依頼し、合計40万円を支払いました。
工事の主な内容は次のとおりです。
| 工事内容 | 設置・施工したもの |
|---|---|
| 鶏小屋 | 木材を使った簡易的な小屋 |
| 産卵設備 | 卵を産むためのスペース |
| 雨対策 | トタン屋根 |
| 野生動物対策 | 電気柵 |
| 地面からの侵入対策 | プラスチック製の板の埋設 |
※40万円はこれらを含む業者への支払総額です。各設備の個別費用は分けていません。
既存の鉄パイプやネットを張っていた場所を活用できたため、すべてを新設する場合とは費用条件が異なります。
また、どの程度の強度を求めるか、土地の状態はどうかによっても建設費は変わります。
そのため、40万円で誰でも同じ鶏小屋を作れるというわけではありませんが、一つの実例として参考になればと思います。
最も警戒したのはイタチなどの野生動物
鶏小屋を作る際、特に気をつけたのが外敵対策です。
私が飼育している場所の周辺には、次のような野生動物がいます。
- イタチ
- アライグマ
- キツネ
- イノシシ
中でも特に警戒しているのがイタチです。
イタチなどの小型の肉食動物は狭い隙間から侵入することがあり、一度鶏小屋に入り込むと複数のニワトリが襲われる危険があります。
22羽を守るため、鶏小屋にはできる限り頑丈な構造が必要だと考えました。
地面にプラスチック板を埋めて侵入対策

地面の下から野生動物が入り込むことを防ぐため、鶏小屋の周囲に板を埋めました。
地上のネットや柵だけでは、下から侵入される可能性を十分に考慮できません。
そこで、地面からの侵入も想定した構造にしました。
ただし、板の耐久性や埋設深さによって防御力は異なります。野生動物の侵入を完全に防げると考えず、定期的な点検を続けることが大切です。
電気柵も設置
さらに、野生動物への対策として電気柵も設置しました。
実際、イノシシが隣の畑まで来たことがあります。
幸い、今のところイノシシが鶏小屋に近寄ってきた様子はありません。
ただ、周辺に野生動物が生息している以上、今後も安全だとは限りません。
なお、電気柵は適切な専用電源装置を使用し、危険表示などの安全対策を講じる必要があります。
設置する場合は、法令や安全基準を確認したうえで、専門業者に相談することをおすすめします。
鶏小屋の床は土のままにしている
現在の鶏小屋は、地面をコンクリートなどで固めず、土の状態で使用しています。
頻繁に刈り取った雑草を敷いたり、収穫後の小麦の麦わらを敷いたりしています。
ニワトリたちは土をつついたり、歩き回ったりしながら過ごしています。
自然に近い環境で、できるだけ自由に行動できるようにしたいと考えています。
フンの掃除はどうしている?
卵を産む巣箱のスペースについては、フンの掃除を行っています。
一方、土のスペースでは、今のところ大がかりなフンの除去は行っていません。
現状では、フンが土に混ざり、徐々に分解されているように見えます。
ただし、土に還るから掃除が不要というわけではありません。
飼育密度や雨による湿気、フンの蓄積状況によっては、衛生環境が悪化することも考えられます。
臭いや汚れ、寄生虫などに注意しながら、必要に応じて管理方法を見直していくつもりです。
2026年の猛暑をどう乗り越えたか
鶏小屋を作る際、もう一つ重要だったのが夏の暑さ対策です。
ニワトリは暑さによって体調を崩し、重症になると命に関わることもあります。
2026年の夏も非常に暑く、鶏たちの様子を注意して観察していました。
口を開けて呼吸し、食欲も低下
猛暑の日には、ニワトリたちが口を開けて呼吸している場面がありました。
また、普段より食欲が落ちていました。
極端に弱っているようには見えませんでしたが、暑さによる負担はあったと思います。
日中の暑い時間帯、鶏たちはほとんど日陰のスペースから出ずに過ごしていました。
日陰を確保して水をまいた
私の鶏小屋は野外で、電柵以外の電気設備がありません。
そのため、扇風機を設置して風を送るといった対策はできませんでした。
実際に行ったのは、主に日陰を作ることと、水をまくことです。
鶏たちが直射日光を避けられる場所を確保し、暑い時間帯を過ごせるようにしました。
また、鶏小屋の周囲は山に囲まれており、日没する頃には夏でも比較的涼しくなります。
こうした立地条件も助けになったのか、2026年の猛暑では22羽のうち1羽も命を落とすことはありませんでした。
ただし、これは私の飼育環境での結果です。同じ設備を用意すれば、どの地域でも安全に猛暑を乗り越えられるという意味ではありません。
今後は風通しの改善も考えたい
安全に電気が使える環境であれば、扇風機などを設置して風通しをよくしたいと考えています。
日陰だけでなく、空気を動かすことも暑さ対策として重要です。
また、水をまく場合は、湿度が高くなりすぎないよう注意する必要があります。
今後の設備づくりでは、暑さを防ぐ方法をさらに工夫したいと思っています。
失敗談:雑草がネットを破ってニワトリが脱走
鶏小屋を使い始めてから、想定していなかったトラブルもありました。
それは、雑草によってネットが破れてしまったことです。
鶏小屋の周囲には雑草が生えてきます。
成長した雑草がネットに絡まり、最終的にネットを破損させてしまいました。
そして、その破れた部分からニワトリが脱走してしまったのです。
幸い、脱走したニワトリたちは全員戻ってきて、無事に済みました。
しかし、周辺には野生動物も生息しています。
もし戻ってこなかったら、あるいは外敵に襲われていたらと考えると、非常に危険な出来事だったと思います。
雑草対策も鶏小屋の維持管理の一つ
実際に経験してみて、雑草の成長する力は想像以上に強いと感じました。
鶏小屋のネットに雑草が絡まらないよう、頻繁に取り除く必要があります。
頑丈に作ったつもりでも、日々の自然環境によって設備は傷んでいきます。
鶏小屋は建設して終わりではなく、その後の点検と補修が欠かせないと学びました。
農地に鶏小屋を作るときの注意点
今回の鶏小屋は農地に設置しています。
そのため、農地法などの関係法令についても確認する必要がありました。
農地だから鶏小屋を自由に建てられるというわけではありません。
農業用施設としての扱い、構造、規模、土地の利用方法などによって必要な手続きが異なる場合があります。
私自身も、規制を一つずつ確認しながら進める必要があると感じました。
これから農地に鶏小屋を設置する方は、工事を始める前に自治体の農業委員会などに相談することをおすすめします。
将来はビニールハウスを活用して100羽へ
現在は22羽を飼育していますが、将来的には100羽まで増やしたいと考えています。
ただし、いきなり増やすのではなく、まずは22羽が1年間、無事に暮らせることが第一の目標です。
これから迎える冬の寒さも経験したうえで、飼育環境が適切かどうかを判断したいと思っています。
余っているビニールハウスの骨組みを再利用
現在使っている畑には、余っているビニールハウスの骨組みがあります。
100羽に増やす際は、今の鶏小屋を単純に拡張するのではなく、この骨組みを利用して別の鶏小屋を作りたいと考えています。
骨組み全体にネットを張り、周囲の防御を強化する計画です。
今回の飼育では、ネットの破損による脱走も経験しました。
そのため、新しい鶏小屋では外敵対策だけでなく、設備自体の頑丈さや維持管理のしやすさにもこだわりたいと思っています。
スプリンクラーを使った暑さ対策も検討
新しい鶏小屋として利用を考えているビニールハウスには、スプリンクラーが設置されています。
夏場に自動で水をまけるため、暑さ対策に活用できないかと考えています。
現在の鶏小屋では電気設備がなく、暑さ対策に限界がありました。
次の鶏小屋では、こうした既存設備を有効活用できればと思っています。
ただし、散水によって湿度が上がったり、床が過度に濡れたりする可能性もあります。
散水だけに頼るのではなく、日陰や換気、排水なども含めて安全な環境を整える必要があります。
まとめ|鶏小屋は建てた後の管理も大切
今回、私は既存のブルーベリー栽培設備を再利用し、40万円をかけて22羽のための鶏小屋を整備しました。
実際に使ってみて、特に重要だと感じたのは、野生動物への対策、夏の暑さ対策、そして設備の維持管理です。
夏の猛暑を22羽全員で乗り越えることはできましたが、雑草によってネットが破れ、脱走するというトラブルも経験しました。
鶏小屋は、一度作れば安心というものではありません。
日々の点検と改善を続けることが大切だと感じています。
これからも、鶏たちができるだけ自由に動き回りながら、安全に暮らせる環境を整えていきたいと思っています。
そして、まずは22羽と一緒に初めての冬を無事に乗り越え、その経験を次の100羽飼育へとつなげたいと思います。
参考資料
- 農林水産省「アニマルウェルフェアについて」:採卵鶏の飼養管理に関する技術的な指針
- 農林水産省「鳥獣による農作物等の被害の防止に係る電気さく施設における安全確保について」


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