ニワトリを屋外で飼育するうえで、特に心配だったのが夏の暑さです。
私は2026年4月から、ごとうもみじ11羽、ごとうさくら11羽の合計22羽を飼育しています。
鶏小屋があるのは山の上で、周囲よりも比較的涼しい環境です。それでも夏になると、鶏たちは口を開けて呼吸し、日中はほとんど動かなくなりました。
私の鶏小屋には電気設備がありません。そのため、大型の換気扇や扇風機を使うことはできませんでした。
実際に行った暑さ対策は、直射日光を遮る場所を作ることと、水をまくことです。
結果として、2026年の夏は22羽全員が無事に過ごすことができました。
ただし、熱中症の危険がなかったわけではありません。
この記事では、実際に経験した猛暑時のニワトリの行動、行った暑さ対策、来年に向けて改善したいことを紹介します。
ニワトリは暑さに弱い?実際に見られた症状
ニワトリは全身を羽毛で覆われており、人間のように汗をかいて体温を下げることができません。
暑いときには口を開けて呼吸する「パンティング」と呼ばれる行動が見られます。

農林水産省が公表している採卵鶏の飼養管理指針でも、暑さによるストレスの兆候として、開口呼吸や飼料摂取量の減少などが挙げられています。
私の鶏たちにも、こうした変化が見られました。
特に印象に残っているのは、次の3つです。
- 口を開けて呼吸する
- 日中はほとんど動かない
- 暑い時間帯は餌をあまり食べない
春には活発に歩き回っていた鶏たちが、夏になると日陰からほとんど出なくなりました。
この変化を見て、ニワトリにとって夏の暑さが大きな負担になることを実感しました。
山の上でも32〜33℃程度あったと思う
私が鶏を育てている場所は山の上です。
周囲は山に囲まれているため、街中よりも涼しい環境だと感じています。
2026年の夏、鶏小屋周辺の最高気温はおそらく32〜33℃程度だったと思います。
ただし、実際に温度計で測定していたわけではないため、これは体感からの推測です。
日没する頃には比較的涼しくなる場所ですが、日中はニワトリにとって十分に暑い環境でした。
今後は鶏小屋にも温度計を設置し、実際の温度や湿度を確認できるようにしたいと考えています。
暑さ対策① 板で壁を作って日光を遮断した
最も重視したのが、直射日光を避けられる場所を確保することです。
私の鶏小屋には、木の板で壁を作り、日光が入らない暗いスペースを設けています。
夏の日中、鶏たちはほとんどこの場所に集まっていました。
普段は土を掘ったり、人間に近寄ってきたりする鶏たちですが、暑い時間帯にはそこから出ようとしません。
ほとんどの鶏が同じ場所で休んでいる姿は、とても印象的でした。
こうした様子から、鶏たちが自分で日陰を選べる環境を作っておいて良かったと感じています。
日陰だけでなく風通しも必要
ただし、日光を完全に遮れば、それだけで暑さ対策が十分になるわけではありません。
壁で囲いすぎると、内部に熱や湿気がこもる可能性があります。
鶏が涼しく過ごすためには、直射日光を遮ることに加えて、新鮮な空気が流れることも重要です。
今後は日陰の広さだけでなく、風通しにもさらに気を配っていきたいと思っています。
暑さ対策② 鶏小屋全体に水をまいた
私の鶏小屋には電気設備がありません。
そのため、扇風機などを使った暑さ対策はできませんでした。
そこで、鶏小屋全体に水をまいてみました。
水が蒸発するときに周囲の熱を奪うため、少しでも涼しくなればと考えたからです。
水まきによる明確な効果は感じなかった
しかし、実際に水をまいても、鶏たちの行動に大きな変化は見られませんでした。
水をまいた後も、ほとんどの鶏が日陰のスペースでじっと休んでいました。
気温を測定していたわけではないため、水まきによって何℃下がったのかもわかりません。
そのため、今回の経験だけで水まきが有効だったとは言い切れません。
また、水をまきすぎると地面が湿り、衛生状態が悪化する可能性もあります。
湿度が高い日は水の蒸発による冷却効果が弱くなる場合もあるため、散水だけに頼らず、日陰と換気を組み合わせることが重要だと思います。
暑さ対策③ 飲み水の量に注意した
現在、22羽のニワトリに8Lの給水器を2台設置しています。
合計16Lの容量があります。
2026年の夏に気づいたのは、飲み水の減りが非常に早かったことです。
秋の涼しい時期と比較すると、明らかに多くの水を飲んでいるようでした。
また、給水器の水はぬるくなっていました。
夏は普段以上に水が必要になる
ニワトリは暑いときに呼吸によって体内の熱を逃がそうとするため、水分の必要量が増える傾向があります。
そのため、夏場は普段以上に十分な飲み水を確保する必要があります。
私の場合、給水器の容量は16Lですが、2日に1回の水交換では余裕が少ない状態でした。
これは改善すべき課題だと考えています。
特に真夏は、水がなくなること自体が命に関わるため、毎日の残量確認や清潔な水の補給が重要です。
また、給水器を日陰に置くことや、容器をこまめに洗うことも大切です。
今後は給水容量を増やし、毎日新鮮な水を確保できる体制にしたいと思っています。
真夏のニワトリは日中ほとんど餌を食べなかった
暑さによる変化は、餌の食べ方にも表れていました。
春や秋は、人間が近くにいると時間帯に関係なく活発に動き回ります。
ところが真夏は、日中ほとんど動かず、餌もあまり食べませんでした。
日陰のスペースで休んでいる時間が長くなりました。
日没が近づくと活発に動き始めた
一方、夕方になると鶏たちの行動が変わりました。
日没が近づき、周囲の気温が下がり始めると、日陰から出てきて活発に動き始めたのです。
餌もよく食べるようになりました。
このことから、暑い時間帯は活動を抑え、涼しくなる時間帯に食事をする傾向があると感じました。
ただし、日中の食欲低下が長く続けば、必要な栄養を十分に摂取できなくなる可能性があります。
暑い日でも、鶏が必要な餌を食べられる環境を整えることが重要です。
2026年の夏は22羽全員が無事に過ごせた
結果として、2026年の夏は22羽全員が命を落とすことなく過ごせました。
これは本当に良かったと思っています。
ただし、私が行った対策だけで十分だったとは考えていません。
鶏小屋の周囲が山に囲まれていて、日没後は比較的涼しくなるという立地条件も助けになった可能性があります。
また、日陰に集まっていたことや、口を開けて呼吸していたことから、暑さによる負担は確実にあったと感じています。
今年無事だったから来年も大丈夫だとは限りません。
今後も改善を続ける必要があります。
来年は遮光シートを使って鶏小屋全体を涼しくしたい
2027年の夏に向けて、鶏小屋の暑さ対策を改善したいと考えています。
その一つが遮光シートの活用です。
現在は木の板で暗い日陰を作っていますが、今後は鶏小屋全体を覆うように遮光シートを設置し、直射日光による温度上昇を少しでも抑えたいと思っています。
ただし、鶏小屋全体を密閉するのではなく、風通しを確保できるように設置する必要があります。
また、鶏たちが日光を浴びられるスペースも残したいと考えています。
日陰と日なたの両方を選べる環境に
ニワトリたちは普段、土を掘ったり、歩き回ったりして過ごしています。
そのため、夏だからといって鶏小屋全体を暗くするのではなく、日陰と日なたの両方を用意したいと思っています。
暑いときには涼しい場所へ移動し、過ごしやすい時間帯には日光を浴びることもできる。
鶏たち自身が過ごす場所を選べる環境を目指しています。
大型換気扇がなくても安全に暮らせる鶏小屋に
私の鶏小屋は、大型の換気扇を設置できるような構造や設備ではありません。
そのため、電気設備に頼らず、自然の風や日陰を活用して暑さを和らげる方法を考えています。
ただし、自然換気だけで十分な安全性を確保できるとは限りません。
特に気温や湿度が極端に高くなる場合には、追加の対策や飼育場所の変更なども必要になる可能性があります。
無理に今の設備だけで乗り越えようとするのではなく、鶏たちの健康を最優先に判断していきたいと思います。
ニワトリの熱中症を防ぐために大切なこと
実際の飼育経験と専門機関の資料を踏まえると、夏場は次の点を確認することが重要です。
| 対策 | 確認したいこと |
|---|---|
| 日陰の確保 | すべての鶏が直射日光を避けられるか |
| 換気 | 熱や湿気がこもっていないか |
| 飲み水 | 清潔で十分な量が常時あるか |
| 温度管理 | 温度・湿度を測定できているか |
| 給餌 | 暑さで食欲が落ちていないか |
| 健康観察 | 開口呼吸、ぐったりする様子がないか |
口を開けて激しく呼吸していたり、ぐったりして立てなくなっていたりする場合には、熱中症などの深刻な体調不良が疑われます。
速やかに涼しく風通しのよい場所へ移し、飲める状態であれば水を確保し、早急に獣医師へ相談する必要があります。
無理に水を口へ流し込むことは避けてください。
まとめ|夏の暑さ対策は来年も改善していきたい
2026年の夏、私が飼育している22羽のニワトリは、全員無事に過ごすことができました。
実際に行った対策は、板で日陰を作ることと、鶏小屋全体への水まきです。
特に日陰は、鶏たちが暑い時間帯に集まる場所になっていました。
一方、水まきについては明確な効果を確認できませんでした。
また、真夏は飲み水の減りが早くなり、日中の食欲も低下するなど、暑さによる負担を感じる場面が多くありました。
来年は遮光シートを活用し、自然換気を確保しながら、鶏たちが日陰と日なたを自由に選べる環境を作りたいと考えています。
私が目指しているのは、単に卵を生産するための養鶏場ではありません。
鶏たちができるだけ快適に、安心して暮らせる環境を作ることです。
これからも実際の鶏たちの様子を観察しながら、少しずつ改善していきたいと思います。
参考資料
- 農林水産省「アニマルウェルフェアについて」
- 農林水産省「鶏の技術情報」
- 畜産技術協会「アニマルウェルフェアの考え方に対応した採卵鶏の飼養管理指針」
- 愛知県「家畜の夏季における飼養管理のポイント」


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